プログラム科目消化器外科

診療部長

井上雅智

指導医

  • 井上雅智 教授
  • 綿谷正弘 教授
  • 湯川真生 准教授
  • 藤原由規 診療講師
  • 中山剛之 診療講師
  • 木谷光太郎 診療講師
  • 辻江正徳 診療講師
  • 岩間 密 診療助教
  • 池田光憲 診療助教
  • 佐藤克明 臨床助教
  • 磯野小百合 臨床助教

診療実績

  1. 診察、治療内容
    • 近畿大学医学部奈良病院消化器外科では、一般外科から救急災害外科、乳腺、呼吸器、消化器の悪性疾患など、非常に幅が広くしかも専門性の高い分野を扱っている。超音波や内視鏡検査なども独自に行い、外科的立場での診断を行うようにしている。手技的には内視鏡下手術を積極的に取り入れ、件数も増加している。癌症例に対しては、手術のみでなく化学療法、化学放射線療法、ホルモン療法などを併用した集学的治療を行っている。
    • 具体的な対象疾患
      • 腹部疾患:食道癌、胃癌、大腸・直腸癌、肝・胆・膵癌、後腹膜腫瘍、急性腹症、腸閉塞など
      • 体表疾患:乳腺疾患、鼠径ヘルニア、臍ヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニアなど
      • 鏡視下手術:大腸癌、胆石症など
      • 救急災害外科:横隔膜破裂、腹腔内出血、腹部臓器損傷など
      • その他:下肢静脈瘤、体表リンパ節生検、内視鏡的粘膜切除術
  2. 年間診療実績(昨年度)
    • 入院患者数:903名
    • 全手術件数:633件
      • 悪性疾患手術:326件
      • 緊急手術:102件
      • 鏡視下手術:142件

認定施設

日本外科学会専門医制度指定施設、日本消化器外科学会専門医制度認定施設、日本乳癌学会専門医認定施設の資格を取っている。これらは各学会の専門医、指導医資格を得るために必要な教育研修機関としての認定資格である。

入局後の勤務予定

後期研修期間中に日本外科学会専門医を取得するための経験完了を目標とする。初期の1年間は指導医とペアーで病棟業務を中心に研修し、診断学と術前術後の管理を徹底的に教育する。手技としては、初期ローテーションの時には見学程度であった内視鏡検査や超音波検査を実際に施行し、その技術と診断能力を高めるよう指導する。手術手技の訓練としては、癌などの大きな手術は助手として参加し、鼠径ヘルニア、虫垂炎などの手術から術者を経験してもらう。内視鏡下胆嚢摘出術は1年目から術者を経験する。

2年目以降は単独で主治医を務め、胃癌に対する幽門側胃切除術、大腸癌に対する右半切除術や低位前方切除術などの癌に対する標準術式の術者が出来るよう指導していく予定である。

研修の中心は病棟診療であるが、外来診療も受け持ち患者のフォローのサポートを行い、外来化学療法の研修に参加してもらう。緊急症例は、外来診断から手術までの助手を行い、全例受け持ち医となることを原則としている。

週間予定表
  午前 午後 夕刻
手術 手術 手術
病棟 内視鏡検査  
手術 手術 手術
手術 手術 手術
上部内視鏡検査 病棟回診 カンファレンス・抄読会
下部内視鏡検査

大学院生の臨床業務

該当なし

入局後の進路選択

将来外科を標榜する医師にとって外科系学会の専門医資格の取得は必須である。外科系学会には日本外科学会、日本消化器外科学会、日本胸部外科学会、日本乳癌学会や日本内視鏡外科学会などがあり、その中でも日本外科学会の専門医が基本で、始めに取得するべき資格である。卒後5年以上の指定病院での臨床経験と、手術経験350例、内術者経験120例で、疾患は消化器50例、乳腺10例、呼吸器10例、心臓・大血管10例、末梢血管10例、頭頸部・体表・内分泌外科10例、小児外科10例、臓器外傷10例、鏡視下手術10例以上となっている。当科ではスタッフの人数に対する症例数は非常に多いので、後期研修の2年間で症例経験完了を目指している。そのためには心臓血管外科や小児外科への短期ローテーションも行っている。

当科における業績

研究テーマ・実績
臨床研究が中心である。消化器癌・乳癌に対する集学的治療、化学療法に対する感受性の酵素活性による予測、肝臓癌や大腸癌の進行程度の術前画像解析などをテーマとして、日本外科学会、日本消化器外科学会、日本臨床外科学会などに発表している。研修医には各種研究会や学会にテーマを決めて年2回以上の発表を義務としている。

外勤について

週一回の日勤勤務および週一回の外病院での当直

診療部長抱負

奈良病院消化器外科で対応している疾患は、消化器系を中心に乳腺・内分泌外科、胸部外科、災害外科と幅広い分野にわたっており、外科専門医を目指している研修医にとっては最適の研修施設であると自負している。症例数も開院以来年々増加しており、研修医にとって多くの症例数を経験することは重要なポイントであるが、当科ではその要求に十分対応しうると考えている。

治療内容は大学病院の自覚のもと最新の医療を提供すべく、内視鏡治療、内視鏡下手術を積極的に取り入れ、患者様の苦痛や病悩期間の軽減をはかっている。

一方、リスクマネージメントの理解は重要な問題であり、研修医にこの点を徹底的に教育し、十分理解を得られるよう努力していきたいと考えている。具体的な対策として、情報提供(インフォームドコンセント)の理解と実施、クリティカルパスの必要性とプログラム方法の教育を行い、より安全で質のよい医療が提供できるよう努力することを教えていきたいと思っている。