プログラム科目メンタルヘルス科

診療部長

岡田 章

指導医

  • 岡田 章 准教授
  • 松尾順子 診療助教

診療実績

近大奈良病院ではメンタルヘルス科(平成16年より神経科より標榜を変更)は開院当初より外来診療とコンサルテーション・リエゾンを行っている(なお、当科での入院病床はない)。受診患者は1日40-50名で年齢が2歳から90歳と非常に幅が広いのが特徴である。診断名においてもICD-10の精神および行動の障害のF0からF9までをほとんど網羅している。特に頻度の多い疾患としてはアルツハイマー病の痴呆(今後、認知症へ改称予定)(F00.1、F00.2)、せん妄(F05.0、F05.1)、妄想型統合失調症(F20.0)、妄想性障害(F22.0)、うつ病性障害(F32)、恐怖性不安障害(F40)、全般性不安障害(F41.1)、適応障害(F43.2)、睡眠時驚愕症(夜驚症)(F51.4)、軽度精神遅滞(F70)、小児自閉症(F84.0)、アスペルガー症候群(F84.5)、多動性障害(F90)、小児期の分離不安障害(F93.0)があげられる。

認定施設

  • 特になし

入局後の勤務予定

月曜から金曜の終日と土曜日の午前の外来診療(コンサルテーション・リエゾン含む)を担当(現時点では担当曜日、コマ数、受け持ち患者数に関しては未定)。当直はなし。

大学院生の臨床業務

該当なし

入局後の進路選択

  • 認定医・専門医取得コース
    1. 精神保健指定医
      • 精神科専門医を希望するのであれば必要な資格である。当院では入院施設がないため関連病院への出向により取得可能である(出向は1年程度)。取得のための指導は責任を持って行える。
    2. 日本精神神経学会認定医
      • 現在、過渡的措置の段階ではあるが、今後専門医として必要な資格になる可能性がある。当院での臨床経験において取得は可能である。
    3. 日本児童青年精神医学会認定医
      • 日本児童青年精神医学会認定医は現在全国で100人程度である。当院では児童期の受診は多く臨床経験を積み重ねることにより取得可能な資格である。
    4. その他の専門医
      • 上述した様に当院では幅広い疾患の臨床経験を得ることができるため、それぞれの学会が認定する専門医の取得並びに指導は可能である。
  • 海外留学の可否
    • 指導医がアメリカへの留学の経験があり、個人的な交流により希望があれば紹介することは可能である。海外留学時の身分資格については現時点では未定である。
  • 医学博士取得の可否
    • 近畿大学医学部精神神経科との連携により指導は可能である。

当科における業績

研究テーマ・実績
当院は臨床中心であるため研究も臨床に直接役立つテーマを選択している。現在、せん妄の治療緩和医療における認知療法、児童精神医学における診断について研究を行っている。

外勤について

週1日外勤が可能である。外勤先は関連病院(奈良であればハートランド信貴山病院、大阪では上野芝病院など)や保健所、児童相談所などである。

診療部長抱負

当院は総合病院の精神科外来診療(標榜はメンタルヘルス科)を通じて後期研修をできる場所である。特徴としては上述したように幅広い年齢層の受診により多様な疾患を経験できることである。特に、児童期の疾患、老年期の精神疾患、コンサルテーション・リエゾンは症例が豊富である。

研修期間を前半と後半に分けて以下の項目を習得することを目標としている。

後期研修期間の前半
後期研修期間の前半では初期研修プログラムと若干重複するところもあるが、より実践的な研修がおこなわれる。
  1. 精神症状を把握できる。
    • 一定時間内での医療面接、行動観察による的確な症状把握を習得する。特に困難である幼児、児童の症状把握について習得する。
  2. 症状から的確な横断的、操作的診断ができる。
    • ICD-10、DSM-IVを十分に理解し診断能力を習得する。さらに横断的、操作的診断技法の長所、短所を理解できる。
  3. 精神科領域の検査を必要に応じて用いることができる。
    • 精神科診断の手順として器質的精神疾患の鑑別は最優先されるため、そのための有効な検査の選択ができる。
    • 心理検査の目的、時期、解釈、禁忌について習得する。
  4. 精神科薬物療法を習得する。
    • それぞれの疾患治療薬のアルゴリズムを習熟し第1選択薬を中心に処方が行えることができる。
    • 症状に相応した頓服薬の使用方法、副作用の知識、副作用の対処方法を習得する。
後期研修期間の後半
  1. 病態水準を把握できる。
    • 継時的に関わることにより、病態水準を把握し治療計画を立てられることができる。
  2. 本人、家族にインフォームド、コンセントができる。
    • 症状や疾患の説明だけでなく、状況に即した対応について習得する。
  3. コンサルテーション・リエゾンができる。
    • 症状の把握とともに他科医師や看護師など多職種との連携について習得する。
  4. 研修医に適切な指導ができる。
    • 経験した自らの知識を下の研修医にわかりやすく説明することができる。