田村孝雄
当院は朝は小鳥のさえずりに迎えられ、夜は満天の星空に見送られるといった、自然にあふれた生駒山麓の本当に素晴らしい環境にあり、まるでリゾートホテルのような550床の総合病院で毎日快適に研修を行うことができます。それでいて、生駒トンネルが開通していることにより大阪の中心地である大阪駅(梅田駅)や難波駅まで車で20分、電車で30分といった抜群の立地条件にあり、大阪市内で頻回に開かれている学会や研究会への参加にも極めて便利です(大阪府、奈良県、京都府の一部が通勤圏となります)。
科長の田村は日本臨床腫瘍学会のがん薬物療法専門医・暫定指導医、評議員、日本がん治療認定医機構の暫定教育医の資格を持っており、長年の癌患者治療経験から得られたノウハウを若手医師に伝えることで、近年のがん治療の目を見張るような進歩と、それに取り組むことの面白さを知ってもらえるよう力を注いでいます。
当院は多くの学会の教育施設に認定されており、さまざまな認定医、専門医が取得可能な病院です。高度先進医療を効率的に行う目的で設立された大学病院の分院のため各科ごとの垣根が低くなるよう工夫されており消化器外科、肝胆膵外科、呼吸器外科、乳腺外科、血液内科、消化器内科、放射線科等の協力により胃がん、大腸がん、食道がん、肺がん、乳がん、血液腫瘍などの腫瘍学における中心的な疾患のほとんどを一つの科にいながらにして集約的に経験できる全国でも数少ない施設です。また大学病院でありながら雑用の少ない分院であるメリットを生かし臨床研修に専念できるのも大きな特徴です。さらに私立施設ならではの新しい試みに迅速に対応できる柔軟さや臨床試験の行いやすさがあるなどの利点を最大限に生かして急成長中の施設です。
後期研修をはじめとして卒後10年くらいまでの腫瘍内科専門医を目指す医師の研修を出身大学やこれまでの経歴に関わらず随時受け入れておりますので研修を希望される先生は科長の田村までいつでもお電話下さい(電話番号0743-77-0880)。それぞれの先生方に合った研修をきっと提案することができると思います、一度見学にだけでも来てみてください。
研修期間は専門医取得までを目安とし、待遇は原則として常勤スタッフとしての雇用になりますが、経歴によって相談に応じます。
入局の必要性については狭山にある本院とは車で約1時間30分の距離があるため奈良病院としての日常業務は本院の医局からは独立しており、腫瘍内科学講座医局への入局をせずに、専門医取得までの臨床研修に専念するスタイルで研修を受け、専門医取得後は各個人の希望する病院に就職したり、紹介元の病院へ戻っていただくことも可能です。一方、将来におけるさらに安定した身分を望まれる方は、近畿大学医学部腫瘍内科グループに入局していただくことにより狭山にある近畿大学医学部附属病院とも一体化した指導を受けることで就職やその後の進路のアドバイスを受けることもできます。
研究面に関しては臨床研究を行っており、奈良病院での研究で近畿大学の学位取得も可能です。さらに大学院への進学を希望される場合には引き続き近畿大学の大学院への進学も可能です。研究等に必要な情報ソースとしては、近畿大学医学部本院とon lineで結ばれており、本院の図書館の資料や電子ジャーナルをインターネットで奈良病院から閲覧可能で、大学病院としてのメリットを最大限に生かせます。
常勤職員の待遇で消化器癌、呼吸器癌、乳癌を中心に幅広い悪性腫瘍の治療経験を積むとともに治験や臨床研究の方法を学ぶことを目的としています。研修者の腫瘍患者診療の経験と習熟度に合わせて初期研修医カリキュラムをベースに次第に一人で行える業務を増やしていき、最終的に腫瘍患者の診療を一人で行えることをめざします。定期的に学会に発表することで学会活動の経験を積むとともに臨床研究の方法を学びます。学会発表時の出張旅費、宿泊費、参加費は研究費より支給します。また、多くの研究会やWJOG、JCOG等の臨床研究グループの会議等の討議に参加する機会を提供します。ASCO等の海外学会へ参加できるよう指導します。
1年以上の研修を経て、さらに進んで大学院への進学を希望される場合には、狭山にある本院の近畿大学医学部腫瘍内科の大学院への進学をサポートします。また希望により交流のある神戸大学等の他大学の大学院への進学もサポートします。
必要な期間連続して勤務していただいた先生は日本臨床腫瘍学会の専門医資格試験受験資格と日本がん治療認定医機構のがん治療認定医資格試験受験資格が得られます。後期臨床研修修了後は近畿大学医学部奈良病院や近畿大学医学部附属病院等の関連病院腫瘍内科へのスタッフとしての就職や留学をサポートします。
多彩な病態を持つ癌患者さんの診療を通じて、内科の基本診療技術を学ぶとともに、臨床腫瘍学の実際を体験できるようにプログラムしています。癌患者さんには一般内科臨床でも対応が要求される、胸水貯留、腹水貯留、感染症、低栄養状態、痙攣などの多彩な症候の発生頻度が高く、多くの内科的治療や診断を短期間の内に経験することで実戦的な内科診療に自信が持てるようになります。
病棟研修では病棟にて採血、動脈血採血、点滴、挿管、中心静脈ルート確保、胸水ドレナージ、腹水ドレナージなどの基本手技を学ぶ。
病棟受け持ち患者は原則として消化器癌1名、呼吸器癌1名、その他の癌1名、を指導医と共に受け持ち、化学療法、放射線治療、外科との手術適応についての協議等、癌の集学的治療の方法をマンツーマンで学ぶ。さらに終末期癌患者を指導医とともに受け持ち緩和ケアチームでのディスカッションに参加し終末期における病状説明法や症状緩和法、鎮静法、看取りの実際などを学ぶ。
外来研修では週1回、10時から12時と14時から16時に専門医の外来診察に参加し、腫瘍診療における外来での診察法、病状説明のコツ、処置法、外来化学療法の実施の実際を学ぶ。
一般診療に余裕がでてくれば希望により週1回 消化器内視鏡または気管支鏡を選択し、内視鏡の基本手技を学ぶことができる。