近畿大学三病院あるいは他の研修病院で、充実した卒後初期臨床研修をあと何ヵ月かで終えんとしている研修医の皆さん方に、堺病院での認定医・専門医育成プログラムへのお誘いのご挨拶をいたします。
皆さんが初期研修をスタートした頃には、諸君も私達も後期研修という言葉を、あまり耳にしていなかったのではないかと思います。私がこの言葉をはっきり耳にしたのは、初期研修制度もスタートした後、少なくとも半年過ぎ以降のように記憶しています。そして、これは医局講座制とどう折り合いをつけるか分かりにくい所もあり一体どういう位置づけのシステムなのだろうかと、しばらく自問する日々が続きました。しかしその内に、実は既に私達の堺病院では、ずっと前から院内各診療科で、事実上の後期研修医が活躍してくれていることに気付きました。堺病院では発足当初から大勢の卒業生が、今のシステムと全く同じ、というより実はもう少し自由なスケジュールで、各科を股に架けてスーパーローテを行ってきていました。そのひと達が2年間の研修後に、医学部の臨床教室に入局したり、他大学や他病院に転戦したり、一部の人は当院に残留して欠員のある診療科で臨床助手として研鑽を積んでいました。その間、本人の希望に応じて内科系・外科系の枠をも超えて、所属診療科を変更しているドクターもいます。今ではさらに診療助手に昇格して、現在は診療科の重要なスタッフの一員として活躍し、専門医の取得を目指している人もいます。まさに、いま計画されている後期の制度そのものを以前から先取りするかのように、後期研修を地で行っていた訳です。
さて皆さん方の中には、来年四月には入局するか後期研修に乗っかるか、迷っている人もいるかと思います。大胆に結論を言うと、どのみちいずれも長い医師人生に殆ど変わりはありません。堺病院で3年目の再スタートを切ろうかとお考えの諸君を、私達は大いに歓迎したく思います。
