待望の医師になれた諸君、長年の夢がかないおめでとうございます。これからが、本当の意味で自立する時であり、周囲の目も自ずと変わってくるでしょう。
諸君には、近畿大学の教育目標であり、かつ病院の基本理念にもある「人に愛され、信頼され、尊敬される医師」になってもらいたいと思っています。
諸君がこれまで学んできた医学は、経験の積み重ねとともに客観的に検証された事実に基づく科学であります。一方、病院を訪れる患者さんには“こころ”があり、これを治すには科学としての医学を収め、人としての“こころ”を解する人間としての医師が必要であります。検査医学が高度に発達した現在、諸君は患者の訴えに耳を傾ける暖かい“こころ”を持った医師になって欲しい。医学は日進月歩であり、特に最近、その進歩の程度が速やかであります。諸君は常に学問し、知識を更新し、やさしい心を持ちながら最高の医療を患者さんに施すよう心掛けて欲しいと願っています。
近畿大学医学部は大阪狭山市の附属病院と堺市にある堺病院、奈良の生駒市にある奈良病院の3つの病院群からなり、あらゆる臨床科が存在し、それぞれ最高の医療を行っています。大阪狭山市の病院には最高の臨床研究と基礎研究をする設備が完備しています。研修医諸君は近畿大学医学部で学びこの優れた施設を十分に活用し、立派な医師になって欲しい。
近畿大学医学部医学部長 塩﨑 均