周産期・小児科・産婦人科

研修科名

周産期・小児科・産婦人科プログラム

責任

岡田 満 教授

指導医数

17

受入人数

4

研修内容

本研修プログラムでは、将来の周産期医、小児科医、産婦人科ならびにそれらと関わる頻度の高い関連する診療科に進む予定の研修医、また、小児および女性と接する機会の多い一般家庭医を目指している研修医を対象に、周産期、小児科、産婦人科診療で遭遇する機会の多い疾患の初期診断と救急処置を含めたプライマリ・ケアを習得する。また、将来の周産期、小児科、産婦人科の専門医を目指すために必要な診察能力を身に付けることが出来るプログラムである。

この研修を通じて全人的・包括的な総合的周産期医療の魅力を味わいつつ、その診療能力を習得し、終了時には一人前の周産期・小児科・産婦人科および関連する診療科さらに一般家庭医に従事する医師としての自立を目指す。

 

一般目標(GIO

周産期に関わる医療分野として、小児の特性や医療を理解し、小児科診療を適切に行うために必要な基礎的知識・手技・態度を習得する。また、女性が罹患する疾患に対して適切に対応するため、女性の生理的、形態的、精神的特徴、および出産について把握することを目標とする。

具体的

目標

SBO

主に小児科を中心とする研修

1.   指導医・上級医の指導のもと、小児の生理的特性、小児の診療の特性、小児期の疾患の特性を学ぶ。

2.   病児・母親などの家族との良好な関係を構築する。

医療面接、病児の心理状況の把握、小児の身体所見の取り方、小児特有の臨床検査結果の解釈を習得し、チーム医療として病児への対処法を学ぶ。

成長発育に関する知識の習得と経験すべき症候・病態・疾患への初期対応・治療を習得する。

3.   小児救急医療での医療対応を習得する。

4.   医療現場における安全の考え方、医療事故防止、院内感染対策に積極的に取り組み、安全管理の方策を習得する。

 

主に産婦人科を中心とする研修

A 経験すべき診察法・検査・手法

(1)基本的な身体診察法

病態の正確な把握ができるよう、全身にわたる身体診察を系統的に実施する。

1)泌尿・生殖器の診察(婦人科的診察を含む。)ができ、記載できる。

B 経験すべき症例・病態・疾病

1 緊急を要する症状・病態

1)流・早産および満期産

2 経験が求められる疾患・病態

必修項目

 (1)腎・尿路疾患

B①妊娠分娩(正常妊娠、流産、早産、正常分娩、産科出血、乳腺炎、産褥)

   ②女性生殖器およびその関連疾患(月経異常、無月経を含む。不正性器出血、更年期障害、外陰・膣・骨盤内腫瘍、乳腺腫瘍)

(2)感染症

B①細菌感染症(ブドウ球菌、MRSAA群レンサ球菌、クラミジア)

②真菌感染症(カンジダ症)

③性感染症

C 特定の医療現場の経験

 (1)予防医学

予防医学の理念を理解し、地域や臨床の場での実践に参画するために、

1)性感染予防、家族計画を指導できる。

必修項目  予防医学の現場を経験すること

方略

LS

主に小児科を中心とする研修

1.   指導医・上級医と一緒に患児の診療を担当し、患児・母親など家族への対応と医療面接、小児の身体所見の取り方について研修する。

2.   頻度の高い症状や代表的な疾患に関しては、小児科病棟、NICUにおける実際の主治医として、指導医・上級医と一緒に担当し、診断、検査、治療方針について研修する。

3.   小児の救急医療、緊急を要する症状・病態の初期治療に積極的に参加する。

4.   外来実習・クリニック実習において、"common disease"の診かた、医療面接、対処方法や療法指導法を体得する。

5.   回診、病棟カンファレンス、症例カンファレンス、読書会を通じて、主治医として発表・討議に参加することで研修の充実を図る。

6.   将来小児科医ならびに小児とかかわる頻度の高い診療科に進む医師を目指すプログラムとして、病棟研修のみならず、NICU研修、クリニック研修、および市中病院での研修をも組み入れたスケジュールが設定されている。一方で、小児科という全人的、包括的な総合医療の基盤となり得る内科、救命救急、地域医療実習などでの研修も組み込まれており、EPOCなどの到達目標が達成されることにも当然に配慮がなされている。

 

主に産婦人科を中心とする研修

1.   受け持ち医として婦人科良性疾患・悪性疾患の患者を担当し、内診、超音波検査などを自ら経験し、手術に参画する。

2.   正常妊婦の外来管理を研修し、受け持ち医として正常分娩、産褥、新生児の管理に参画する。さらに異常妊娠・異常分娩症例に積極的に経験する。

3.   産科または婦人科領域で、出血や急性腹症などの救急症例があれば積極的に経験する。

研修施設の選択法

基本的診察技術や処置法は、主に近畿大学医学部附属病院で行い、救急医療、予防医学、common disease に関しては、協力施設にてトレーニングすることが可能である。

研修科目

以下の図に示すようなローテイションで研修を実施します。

 

ローテート順については、研修時に変更になる可能性あり。

【特別選択科】(3か月):小児科あるいは産婦人科での研修。

【内  科】(6か月):内容については、初期臨床研修プログラムの内科を参照。

【救急部門】(3か月):内容については、初期臨床研修プログラムの救急部門を参照。

【選択必修】(3か月):産婦人科、外科、小児科、麻酔科、メンタルヘルス科の5科から選択。各診療科については、初期臨床研修プログラムを参照。

【地域医療】(1か月):内容については、初期臨床研修プログラムの地域医療を参照。

【選択科】(8か月):小児科または産婦人科、および周産期、小児科、産婦人科に関連する診療科にて研修。各診療科については、初期臨床研修プログラムを参照。

評価

Ev)

各習得項目の GIO SBO について、自己評価と指導医評価を行い、指導責任者が総括する。評価方法としてEPOCおよび臨床研修センター独自の評価等により行う。また、それらの評価を考慮して、研修内容の見直しを図っていく。

責任者からの一言

 全ての研修医において求められるものは、将来専門とする分野にかかわらず、医療の果たすべき社会的役割を認識し、一般的な診療において頻繁に関わる負傷疾病のプライマリーの診断とケアができることである。本研修プログラムでは、周産期・小児科・産婦人科に興味を抱いている諸君が、プライマリ・ケアと専門的成育医療を学べる研修内容として作成した。そのため、周産期・小児科・産婦人科分野に偏った臨床研修ではなく、広く関連する分野の診療科での研修や外部の協力施設での研修も可能として、視野の広い周産期医・小児科医・産婦人科医ならびに一般家庭医としての判断能力と応急処置法を習得することも出来るように配慮している。

今後、周産期・小児科・産婦人科を中心とした医師の第一歩を充実して過ごせるよう、本研修プログラムを学ぼうとする研修医にとって意義あるカリキュラムであると信じている。

 

 

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