呼吸器・アレルギー内科
プログラム名
呼吸器・アレルギー内科後期研修プログラム
診療科名
呼吸器・アレルギー内科
プログラム責任者名
東田有智 教授
研修目標・到達目標
- まず、一般内科医として必要な内科全般の知識と技術の習得をさらに進め、内科認定医を取得する。
- 気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎、膠原病肺、過敏性肺炎、胸膜疾患、睡眠時無呼吸症候群、呼吸器感染症などの一般呼吸器疾患の診断と治療が出来る。
- 肺癌の診断と標準的治療が出来る。
- アレルギー性肺疾患、薬物アレルギー、昆虫アレルギーなどのアレルギー疾患の診断と治療ができる。
- 急性呼吸不全における酸素療法と人工呼吸管理、および慢性呼吸不全における呼吸器リハビリテーション、在宅酸素療法、在宅非侵襲的陽圧換気療法の適応判断と導入が出来る。
- 所属学会総会で年1回の発表を行う。
- 以上を踏まえ、呼吸器専門医、アレルギー専門医、呼吸器内視鏡専門医取得を到達目標とする。
研修内容
呼吸器アレルギー内科は多彩な呼吸器疾患、アレルギー疾患を中心に診療しているために全身管理が要求され、また他臓器疾患の合併も多いために総合内科を希望する後期研修医にとっても最適な診療科です。後期研修医の研修内容は以下の通りです。
- 呼吸器・アレルギー疾患入院患者の主治医としての病棟業務。
- 外来検査(血液ガス、胸水穿刺、咳感受性検査、6MD、その他処置)。
- 卒後5年目よりは外来初診。
- 気管支鏡検査(TBLB、BAL、EBUSなど)を術者として施行。
- CTガイド下肺生検を術者としての施行。
- 胸腔ドレーンの挿入と管理。
- 終夜睡眠ポリソムノグラフィー、運動負荷テスト、アレルギーに対する皮膚テスト、SGカテーテル検査などの施行。
- 抗菌薬、ステロイド、その他の免疫抑制薬の適正な使用方法の習得。
- 希望に従って大学院への進学。
研修実績
平成16年の研修義務化以降、当科では後期研修医8名が入局し、現在、認定内科医取得者は4名である。
指導状況
- 指導医―後期研修医―初期研修医の主治医チームの一員として入院患者5-6人程度を受け持つ。
- 指導医、または他の上級医は病態説明を毎日受け、適切な診断のための検査のアドバイスと、診断の後の治療計画について迅速に指導を行っている(各グループに上級医が複数人いるので指導医不在はありません)。
- 毎週水曜日には医局全体の入院カンファランスでプレゼンテーションを行い、診断と治療について指導している。
- 気管支鏡検査術前カンファレンス(毎週火曜日)。
- 気管支鏡検査は毎週火、水、金曜日に指導医が指導して行わせている。
- 胸部X線、CT読影カンファレンス(月1回)。
- 各種呼吸器疾患のEBM勉強会として抄読会(週1回)、輪読会(週1回)を行っている。
- 学会発表(症例報告、研究報告)の指導。
- 基礎研究、臨床研究、および論文作成の指導。
専門医の取得など
- 日本内科学会認定教育病院
- 日本呼吸器学会認定施設
- 日本アレルギー学会認定教育施設
- 日本呼吸器内視鏡学会認定施設
- 日本感染症学会認定施設
- 日本気管食道科学会認定専門医研修施設
上記認定施設につき下記の経過で認定医・専門医の取得が可能である。
(初期臨床研修で内科6ヶ月以上経験の場合)
- 後期研修1年終了時内科認定医
- 内科認定医取得後3年経過で取得可能な専門医
- 日本気管食道科学会入会5年(要内科認定医)
- 日本呼吸器内視鏡学会入会5年
初期研修医へのメッセージ
高齢化社会および環境の変化により、呼吸器疾患ならびにアレルギー疾患が著しく増加しています。しかし、わが国においては呼吸器専門医、アレルギー専門医が非常に少ないのが現状です。その意味からも近畿大学医学部呼吸器・アレルギー内科の使命は重大であると考えています。
当科では喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性気管支炎、間質性肺炎、睡眠時無呼吸症候群、アレルギー性呼吸器疾患、ハチアレルギーおよびサルコイドーシス等の患者の診察にあたっています。患者数は喘息患者約1000人、COPD患者約500人、他の呼吸器・アレルギー疾患患者数1000人が通院しており、これは西日本一の患者数で、今なお増加傾向にあります。
現在、医療をとりまく環境は非常に厳しいものがあり、これは大学病院においても同様です。西日本、特に関西地区においては呼吸器・アレルギーを専門とする病院が少ないのが現状であり、当科に対する各病院、診療所からのニーズは非常に大きく、我々はそれに答える使命があると考えています。また患者の医療に対する意識の向上がある今、患者に対する教育、指導も必要となってきます。
内科認定医・専門医、呼吸器専門医、アレルギー専門医、呼吸器内視鏡専門医、気管食道科専門医などを目指す医師の皆さんには、研修医の時期に学んだ医師としてのあり方、全人的医療についてさらに深く研鑽を積んでいただき、急性、慢性の呼吸器、アレルギー疾患の病態診断、治療法、重症呼吸不全患者の全身管理、抗菌薬の使い方などを習得し、各専門医資格を取得された後は、それらの専門性を発揮し、これからの医療に貢献されるよう期待します。
問い合わせ先
呼吸器・アレルギー内科医局
tel: 072-366-0221(内線3602)
e-mail:koare-ikyoku@ko-arena.med.kindai.ac.jp
冨田桂公(医局長)
備考
当直業務は月3日程度。